一般内科/内分泌(ホルモン)内科

一般内科について

風邪などの急な体調不良も、当クリニックにお任せください。また、「どの診療科を受診すべきかわからない」という場合も、まずはお気軽にご相談ください。

このような症状があるときは、ご相談ください

  • 発熱が続いており、下がらない
  • 咳や鼻水があり、喉が腫れて痛い
  • 胸焼けや胸の痛み
  • 食欲がない、食欲不振
  • 頭が重く、頭痛がある
  • 視力が低下してきた
  • 食べているのに痩せていく
  • こむらがえりしやすい、よく足がつる

内科の対象となる主な病気について

風邪

風邪にかかると鼻やのど、気管や気管支に炎症が生じます。炎症により、鼻水や鼻詰まり、くしゃみ、咳、のどの痛みなどの様々な症状を引き起こします。
さらに悪化すると、症状が長引いてしまうのです。風邪の原因はほとんどがウイルスですが、疲労やストレス、睡眠不足や栄養不足、寒さによる冷えなどで免疫力が低下している場合でも発症します。

高血圧症

安静時に最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上の場合は、高血圧症が疑われます。血圧が高い状態が続くと、負荷がかかった血管は柔軟性が失われて動脈硬化が進みます。動脈硬化により、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などのリスクが高まるため注意しましょう。
治療は薬物療法もありますが、過度の飲酒や喫煙、偏食、運動不足などがある場合は、生活習慣の見直しも必要です。

脂質異常症

脂質異常症は血液中のコレステロールや中性脂肪が多く、基準値を大幅に超えてしまう病気です。特に悪玉のLDLコレステロールが増えると、血管の内壁が厚くなって柔軟性が失われ、動脈硬化につながります。悪化すると狭くなった血管に脂肪が詰まり、血液の流れが遮られて脳梗塞や心筋梗塞を発症し、命にかかわるリスクが高まります。
脂質異常症の原因は生活習慣による影響が大きく、食生活やライフスタイルなどの見直しも必要です。一緒に生活習慣の改善に取り組み、数値や症状の改善をめざしましょう。

糖尿病

糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンが減る病気です。血糖値をコントロールできなくなり、常に高血糖状態が続いてしまいます。負荷が増えて血管が傷つくと動脈硬化を引き起こし、心臓病や脳卒中などのリスクが高まります。また、神経障害による手足のしびれ、網膜症による失明、腎臓障害などの合併症にも注意が必要です。
治療法として、血糖値をコントロールするための食事療法や運動療法、飲み薬や注射などの薬物療法などがあります。患者様の症例によっても適した治療法が異なるため、検査結果やご要望などを尊重し、一人ひとりに合った治療を行っていきます。

当院で対応していない検査について

下記の検査は、当院では行っておりません。ご希望の際には、提携している病院をご紹介させていただきます。

  • 内視鏡検査
  • CT検査
  • MRI検査

内分泌(ホルモン)内科について

精密検査により症状の原因を特定しやすくなりますので、気になる症状や違和感を放置せず、できるだけ早く当クリニックにご相談ください。

このような症状があるときは、ご相談ください

  • 首に腫れや痛みがある
  • 体がむくむ
  • 目が突出してきた
  • 喉に違和感がある
  • 声がかれる
  • 安静にしているのに、心臓がドキドキする
  • 手指が細かく震える
  • 暑がりになり、水をよく飲み、汗をたくさんかく
  • 体重の増減が目立つようになった
  • 体が重く、だるさを感じる
  • イライラしやすくなった、落ち着きがなくなった
  • 理由も無く体重が増えた
  • 体が冷え、寒がりになった
  • 肌が乾燥し、カサカサする

内分泌疾患で多い「甲状腺疾患」

血液中には、常に適切な量の甲状腺ホルモンが存在しています。しかし、過剰に分泌されると身体・精神の過活動を引き起こし、動悸や倦怠感、体の火照りや多汗、イライラ、手足の震え、原因不明の体重減少、月経異常などの症状が現れるのです。
一方で甲状腺ホルモンが不足すると、新陳代謝と身体機能が低下します。便秘や体のむくみ、冷え性、皮膚の乾燥、食欲不振、原因不明の体重増加、脱毛、無気力や疲労感などの症状を引き起こします。
逆に不足してしまうと、身体全体の代謝と機能が低下して、むくみや便秘、食欲不振、寒がり、皮膚の乾燥、疲労感、原因不明の体重増加、脱毛、無気力などの症状がみられます。
甲状腺ホルモンの量は、血液検査により測定可能です。当クリニックでは甲状腺超音波検査や、エコーガイドを用いた穿刺吸引細胞診など、より高度かつ専門的な検査も可能です。

甲状腺疾患は女性によく見られる病気

甲状腺疾患は、男性よりも女性に多い病気だといわれております。40歳以上の成人女性を対象にした調査では、20%程度の女性に何らかの甲状腺疾患が見つかったというデータもあるのです。
しかし、甲状腺疾患は心臓病や糖尿病、脂質異常症、更年期障害、うつ病や認知症など、別の病気と間違われてしまうことがあります。症状の原因を特定し、適切な治療を実現するためにもまずはご相談いただき、専門的な検査の受診をオススメしております。

主な甲状腺疾患について

バセドウ病

バセドウ病は抗体の異常により甲状腺が刺激され、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。甲状腺の腫れや動悸などを引き起こします。新陳代謝が活発になりすぎるため、安静時の動悸や多少の動作でも息が切れるようになるのです。
ほかにも、イライラや集中力の低下、手足の震え、脱力感、不眠などの症状があります。眼球突出は症状として有名ですが、実際はあまり多くありません。

亜急性甲状腺炎

亜急性甲状腺炎は甲状腺の炎症が原因で、血液中の甲状腺ホルモンの量が増加する病気です。治癒に必要な期間が2~4か月程度と、急性と慢性の中間ほどのため、亜急性と表現されています。甲状腺付近が硬く、痛みや腫れが強く出ます。
また、痛みが発生する場所が、左右に移動する可能性もあります。甲状腺ホルモンが血液中に流れ込むと、動悸や手の震え、倦怠感などの症状にも注意が必要です。

橋本病

橋本病は免疫反応が原因で、甲状腺の炎症が慢性化する病気です。発症の年齢層は幅広いですが、とくに中高年の女性が発症しやすいといわれております。
甲状腺ホルモンの分泌量が減ると新陳代謝が低下し、見た目が一気に老け込みます。他にも皮膚の乾燥や全身のむくみ、無気力、忘れっぽさ、眠気なども主な症状です。認知症との関連性も疑われますので、できるだけ早くご相談ください。

高血圧や糖尿病に繋がる「副腎疾患」

副腎は腎臓の上に接しており、左右合わせて2つあります。頭の中心にある下垂体からホルモンの分泌が指示され、主に4つのホルモン(アルドステロン・コルチゾール・アンドロゲン・カテコラミン)を分泌する器官です。
副腎ホルモンの分泌の異常や腫瘍(結節)疾患を総称して、「副腎疾患」と呼びます。主な副腎疾患は以下のとおりで、さまざまな症状が挙げられます。

主な副腎疾患について

原発性アルドステロン症

原発性アルドステロン症は、アルドステロンが過剰に分泌されてしまう病気です。体内の水分や塩分の調節がうまくできず、高血圧を引き起こします。実際に約5~6%の方は、原発性アルドステロン症が高血圧の原因だといわれております。
また、血液中のカリウムが不足する、低カリウム血症にも注意が必要です。アルドステロンの過剰分泌が続くと、脳や心臓、血管、腎臓などのさまざまな臓器に悪影響を及ぼす恐れがあります。

クッシング症候群

クッシング症候群は、コルチゾールが過剰に分泌されてしまう病気です。満月のような顔貌、体の中心部にかけての肥満、野牛肩、腹部の赤色皮膚など、特有の症状が現れます。また、高血圧や糖尿病、骨粗しょう症などの合併症を引き起こすリスクもあります。尿中のカルシウムも増加するため尿管結石ができやすく、閉塞性腎盂腎炎を発症する方もいらっしゃいます。

褐色細胞腫

褐色細胞腫は、カテコラミンが過剰に分泌されてしまう病気です。カテコラミンには、アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンが含まれ、血圧を上昇させる作用があります。そのため、発症により高血圧を引き起こすのです。また、頭痛、動悸、過剰な発汗、体重減少などの症状もあり、高血圧症・脂質異常症・糖尿病などの合併症にも注意が必要です。多くは副腎の腫瘍が原因ですが、副腎外に腫瘍が出来ることもあります。

副腎皮質機能低下症(アジソン病)

副腎皮質機能低下症は、アルドステロン・コルチゾール・アンドロゲン、それぞれの分泌が低下する病気です。自己免疫や副腎結核などが原因のほとんどで、発症により副腎皮質の90%以上が破壊される恐れがあります。疲れやすさや脱力感、食欲不振、体重減少、悪寒、無気力や不安症状、歯茎・手のひらの色素沈着など、全身にさまざまな症状が現れます。女性の場合は、陰部やわきの体毛が抜け落ちる症状にも注意しましょう。